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2013年04月01日

新年度に向けて

私たちanother planetでは、
3月、4月と慌ただしく動きます。


なぜなら3月、4月は『変化』の時期だからです。


小学校や中学校、高校、大学への入学、就職など、
新しいステージへのスムーズな移行に向けて、
移行支援会議に出席したり、
本人たちにさまざまな情報提供(予告)をおこなったりしています。

another planetを利用している方々は年齢層がさまざまなので、
それぞれのステージに合わせて、3月、4月は本人と関わりのある方々への
挨拶や今後に向けた会議の為に、私たちが外出することも多いのです。

積極的に、本人と関わりのある方々(就労支援のジョブコーチや
職業センターの職員、作業所の職員さんや学校の先生たちなど)と
連携をとることで、本人たちの新たなスタートに臨んでいます。

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

another planetに通う中学生が作ってプレゼントしてくれた作品です!
とても詳細にanother planetのロゴを、ステンドグラスで作ってくれました!!



ハートの部分と、地球のジグソーパズルの1ピースは飛び出すように
作ってくれているんですよ。
みなさん、お気づきになりましたか?


こんな素敵な作品をプレゼントしてくれてありがとう!


  


Posted by another planet staff  at 18:53クリニック相談日誌

2012年12月10日

美容室で散髪♪

ある小学生と美容室に行きました。

このお子さんは、今まで家で散髪をしていました。

耳元や首回りを他の人から触られるのが嫌だったり、
ドライヤーの音が苦手だったり、
じっと座っておくのが苦手だったり・・・と
今まで美容室や理容室を利用するには、たくさんのハードルがあったのです。

しかし、物事の理解や新しいことにチャレンジする力が伸びてこられていた
お子さんだったので、お母さんと相談し、
【美容室を利用して散髪をすること】にチャレンジすることにしました。

これは、今後の本人の生活を考え、社会資源を利用する経験を広げるためでもあります。

美容室では、どんなことをするのか、どうやったら終わるのか、
終わったら何があるのかを1つ1つ丁寧に説明し、チャレンジをしに行きました。

美容室での手順を知らせるカードを見ながら、がんばりました!
カットやドライヤーの時は、タイマーを使って、
タイマーがなったらカットやドライヤーは終わるようになっていました。



実は、今回美容室でのシャンプーを初体験しました!


髪型、とってもいい感じです♪
本人もやりとげた満足感があったようです!!


※写真は保護者の了解を得て公開しています。

美容師さんは、とっても素敵な方で、
前もって流れの打ち合わせをしていましたが、
本人の持っている美容室での手順を知らせるカードを
一緒に見ながら、それ通りにしてくださいました。
タイマーがなったら、きっちりカットやドライヤーも終わってくれます。
これは、本人にとってとても重要なことでしたが、
私たちが何か言わなくても、美容師さんが自然にやってくださっていました。

帰りに美容師さんが
「前もってちゃんと流れを教えてもらっていたから
それ通りになったほうが、彼も安心ですよね」
と言ってくださっていました。
お客さんに応じて、自然と気遣いができるところに
プロだなぁと感じさせられました。




  


Posted by another planet staff  at 20:32クリニック相談日誌

2012年04月03日

新年度スタート!

新年度がスタートしました!

4月から新しい生活をスタートさせるにあたって、
3月は、学校の変化・生活の変化の予告をおこなうセッションに
取り組んでいました。

自分の周りで起こる変化を知り、
その変化に、落ち着いて対応していくのが苦手な子どもたちにとって
4月からの学校や生活の変化を前もって知ることは重要です。
心構えとなるだけではなく、その場でのふるまい方も知ることで
変化に適切に対応する力となっていくからです。

そして、3月は小学校や中学校、高校、大学に進学する子どもたちの
それぞれの学校で開かれる支援会議に出席させていただいていました。

バタバタと忙しく1か月がすぎていましたが、
いよいよ、それぞれの子どもたちの新しい生活が動き始めます!

  


Posted by another planet staff  at 18:32クリニック相談日誌

2012年02月11日

支援会議への参加

another planetに通う子どもの学校から
支援会議への出席の依頼を受け、
学校で開かれる会議に支援機関の1つとして参加しています。

another planetに通ってきている子どもは、
県内の子もいれば県外の子もいるので、
支援会議には、県内の学校だけでなく
県外の学校にも行くこともあります。

支援会議に出席するメンバーはさまざまで、
保護者・学校の先生をはじめ、
教育委員会などの学校関係者から市の福祉課職員、
療育機関のスタッフなど、
本人と関わるであろうメンバーが集まることが多いです。
そして、会議の中では、それぞれが情報を持ち合い
みんなで共有し、今後の本人の支援を考えていきます。


支援会議に参加すると、
いろいろな人たちが役割を分担し、支えあって
本人とその家族を支援していく形ができあがっていくことが実感できます。

私たちもその一端が担えていけたらと、
いつも思って参加させていただいています。

  


Posted by another planet staff  at 16:17クリニック相談日誌

2011年11月10日

行事オンパレード

秋は、学校行事が多いですね。

運動会、バス旅行や修学旅行、音楽祭・・・

another planetに通う子どもたちも大忙しです。

そして、セッション(個別指導)の中でも
学校行事について、その目的や流れ、
ふるまい方について確認したりしています。


先日、セッションに来た中学生は、
修学旅行を控えていました。

本人は『修学旅行は行きたいけど…
でも行きたくないとも思っている』と話していました。
その理由は、入浴の時に体をからかってくる生徒がいて、
どう対処していいかわからないからということでした。

一緒に入浴の時間の対処を話し合い、
今回は入浴の時間をほかの人とずらしてもらうよう
学校にお願いすることにしました。

そして、修学旅行中、いやに思うことをする人がいれば
どう対処していくといいか、対処法についても確認しました。


学校行事については、
目的や流れなどを知らせ見通しを持たせたり、
時には、子どもに応じて
行事に参加する友人やクラスメイトとのつきあい方を
話し合うこともあります。

特に、思春期の子どもたちは、
友人やクラスメイトとの関係で悩んでいることが多いです。
行事に参加するにあたっては、
友人やクラスメイトとのつきあい方を、前もって話し合い、
不安を減らして、行事に参加できるよう支援を行っています。


  


Posted by another planet staff  at 19:14クリニック相談日誌

2011年10月17日

がんばった運動会

『先生、運動会終わったよぉ!!』と
セッションにきた子どもたちの明るい声が続いています。

どの子も自分の目標にむかって、よくがんばっていました!


運動会後のセッションでは、
それぞれの子どもたちに、
運動会でのがんばりをほめるソーシャルストーリーを書きました。

子どもたちが、
自分のがんばりが認められ、ほめられるソーシャルストーリーを
読んでいる姿は、何とも嬉しそうで、自信に満ち溢れています。


私たちが、子どもに合わせて与えた〈少しの課題〉を見事、クリアーし、
子どもたち自身が、少しずつ自分のペースで成長していっていることを
本当に嬉しく感じています。
  


Posted by another planet staff  at 11:44クリニック相談日誌

2011年09月23日

運動会シーズン

秋の運動会シーズンです。

another planetに来てくださっている方々の学校は、18,19日の週末に
運動会が予定されているところが一番多かったようです。

私たちは、事前に運動会のことについてセッションで取り組みました。

運動会の詳細なスケジュールを、その子に合わせて作成したり、
どのように振る舞うかを学んだり。

そもそも今の段階では、運動会の全てに参加することが望ましいとは思わない
ケースも中にはあります。その子にとって、どのくらいの参加が望ましいのか
できる限り、本人の意見も聞きながら、そしてただそれを全て受け入れる
のではなく、私たちが専門家として、その子に〈少しの課題〉を与えるよう、
参加の仕方を考え提案しました。

たった一つの行事ですが、この一つを成功体験とできるかどうかは、
来年の運動会だけではなく、その他の行事にも影響します。

そして、子どもに合わせて与えた〈少しの課題〉を1つ1つクリアー
していくことが、子どもたちが大きく成長していくきっかけともなっていく
のです。


雨が降ったりやんだりしましたが、無事に終わっているといいなと思います。

  


Posted by another planet staff  at 21:06クリニック相談日誌

2011年09月07日

学校生活支援体制

佐賀県には教育委員会の事業で、
『障害のある子どもの学校生活支援事業』というものがあります。

これは、幼稚園・保育所、小・中・高等学校、特別支援学校に
在籍する児童生徒に対し、適切な支援を行うために、
巡回相談員や専門家を園や学校に派遣する事業です。

※詳しくは、佐賀県のHPを参照ください。


私たちも、専門家として派遣依頼を受け、
いくつかの学校に行かせていただいています。

実際に子どもの学校生活の様子を観察し、
その上で、先生たちと今後どんな支援が望まれるかなどを
話し合ったり、支援会議に出席したりもしています。


佐賀県の先生たちの多くが、こういった事業を活用し、
チームで日々の子どもの支援に努めています。

私たちも支援機関の1つとして、先生たちとの連携を深め
子どもに、より充実した支援や教育が提供できることを
目指していきたいと思います。


  


Posted by another planet staff  at 19:54クリニック相談日誌

2011年09月05日

夏休み終了

子どもたちの夏休みが終わりました。
楽しみも多かったでしょうが、〔夏休みの宿題〕を終わらせる
ことに苦労した子どもたち(親も)もたくさんいました。


小学生の多くは、親が夏休みの宿題を把握し
提出期限までに終わるように、
計画を立てて、取り組むようにさせてくれます。

しかし、中学生、高校生、大学生になると、
親は、子どもが自分で計画を立てて終わらせていけるだろうと
小学生のころよりも介入しなくなっていきます。

そうなると、自分に見合う計画を立てることや、
立てた計画を実行したり、進捗状況によって計画を立て直したり
することに苦手さを持つ子どもたちは、期限内に課題を終わらせる
ことがうまくできず、
その結果、提出物を出さない子として先生から注意を受けることが
多くなっていきます。

another planetには、そういう子どもたちもたくさん来ています。

そのため、セッションでは、宿題に取り組む計画を立て、
次のセッションにきたときに、その進捗状況を確認して、
夏休みの間で宿題が終わっていくよう支援をしました。


社会人になると、提出期限を守ることは、
暗黙の了解として、やっていかなければいけないことです。
これは、その人の“信頼”につながるものでもあります。


「計画→実施→計画の修正→期限内の提出」

とても難しいことではありますが、将来を見据えて、
身につけていきたい力です。


次の大きな休みは冬休みですが、日々の生活の中でも
「計画→実施→計画の修正→期限内の提出」は必要な場面が
たくさんあります。

自分自身が自信を持って、さらに周囲の人たちから信頼されるよう、
少しずつ力を身につけるための支援をしていきます。
  


Posted by another planet staff  at 18:45クリニック相談日誌

2011年08月06日

療育キャンプ!

佐賀県では、佐賀県自閉症協会の主催で
毎年夏に自閉症児・者療育キャンプがおこなわれています。
私たちも、毎年、ボランティアスタッフとして
キャンプに参加しています。

another planetを利用している子どもたちの中にも
この療育キャンプに参加する子がいます。
キャンプ常連さんから初参加の子まで、
セッションで、このキャンプの事前学習をし、
マナーよく参加できるよう、
自分の目標を確認しました!

キャンプは、今日から2泊3日。

キャンプ後のセッションで、
子どもたちが自分の目標を達成できたかどうか
報告を聞くのが楽しみです!




※8月13日~15日は、お盆休みをいただきます。

  


Posted by another planet staff  at 19:51クリニック相談日誌

2011年06月13日

チャレンジ!(歯科検診)

4月から新たなチャレンジをはじめている子どもたちが
たくさんいます。

その中の1人の小学生のチャレンジを紹介したいと思います。


ご両親から、
〝歯医者に行くことができるようになってほしい"とご希望が
ありました。

小さい頃に押さえつけられて治療をした経験から、
歯医者に行くことができなくなり、
歯科検診ですら口をあけることも強く抵抗してできないと
いうことでした。

小さい頃の〝こわかった"〝痛かった″などの経験から
病院をいくことができなってしまった子は多いものです。
たかが一度の経験かもしれませんが、それが強い記憶に残り、
なかなか記憶を払拭することはできません。

歯は虫歯が増えてきており、治療をしなければならない状況
でした。
しかしながら、今すぐに治療に行かせるのは、同じ経験を
繰り返すだけで、怖さを倍増させることは明らかでした。
将来の歯の健康を考えると、取り組みは開始するものの、
じっくり取り組んでいかなければならないと考えられました。


そこで、
ご両親との話し合いの結果、セッションの中で歯医者受診に
向けての学習を盛り込むようにし、
この1年かけて、
歯医者を受診できるようにプランを立て、チャレンジをして
いくことになりました。


そして、歯についての数回の学習の後、最初のチャレンジとして
『学校での歯科検診を受ける』ことになったのです。

歯科検診前のセッションでは、
学校で行われる歯科検診を受けることと歯科検診の内容に
ついてを、本人のわかる言葉で説明をしていきました。
(歯科検診についてのソーシャルストーリー※を書きました)
       

歯科検診の目的や使用される器具、
歯を診てもらっている間どうしておくか、どうなったら
終わるか・・・など
1つ1つ丁寧に情報を知らせます。
その後、本人は歯科検診のロールプレイでふるまい方の確認もしました。


ご両親は、セッションの様子をみて
『こんなに些細なことまで、1つ1つ教えていかなきゃ
いけないんですね』と驚かれていました。

はじめて経験すること・何があるのかわからないことは、
誰もが不安に思うものです。
子どもは、経験が少ない分、
はじめてのこと・何があるのかわからないことはたくさんあります。
だからこそ、具体的に1つ1つ教えること大切なのです。
具体的に1つ1つ教えてもらいながら、成功体験を積み重ねていくことで、
これから、いろんなことへ経験を広げていくことができるのです。


そして・・・
先日、歯科検診が行われました。
担任の先生や、クラスメイトのご協力のもと、
無事に歯科検診を終えることができたそうです!
「歯科検診、できたよぁ!」と、走って帰ってきた本人をみて、
ご両親はとても喜ばれていました!

歯医者受診に向けての最初のチャレンジは大成功でした!!
小さな一歩に思えますが、この子の中での、大きな一歩でした。
適切な情報を提供し、応援することで、一緒に乗り越えられた
ことを嬉しく思います。

たくさんのチャレンジに寄り添っていきたいなと思いました。



※ソーシャルストーリーズについては、書き方などのワークショップが開かれています。
※ソーシャルストーリーズについて興味のある方は、
こちらをご覧ください。

フロム・ア・ヴィレッジ

http://www.from-a-village.com/index.html

  


Posted by another planet staff  at 21:25クリニック相談日誌

2011年04月02日

新年度の決意

しばらく、ブログをアップできない日々が続いてしまいました。

その間に新年度がはじまりました。

新しい記事を待って、ブログを訪れてくださっていたみなさん、
申し訳ありませんでした。


昨日と今日、another planet では、新しいスタッフを迎え
(スタッフ紹介はまた後ほど)、スタッフ研修を行いました。

another planet にとっては、
新しい年度を迎えることも、
新しいスタッフを迎えることも、
開所してはじめてのことです!!

一緒に働くことを決意してくれた新しいスタッフに
感謝と喜びを感じつつ、これから新しいスタッフとともに
利用者さんとその家族にとって、
信頼のおける機関を目指していきたい!と
決意を新たにしました。

another planetは『誠実に』を合言葉に、
今年度もみなさんとともに育っていきたいと思います。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


                    by 所長と臨床D  


Posted by another planet staff  at 22:25クリニック相談日誌

2011年03月15日

合格おめでとう!

今日は、県立高校の合格発表日でした。

そして、今年受験をした利用者さんが、今日見事【合格】の
報告をもって、きてくれました!!

ちょっとはにかんだ、でもうまく表情を作れずにいる顔が
何とも愛おしく感じました。
合格の報告をする姿は、自信に満ち溢れ、とてもとても素敵でした!

おうちでもお祝いをするということでしたが、
こちらでもささやかながら、一緒にお祝いをしました。

これまで、たくさんしんどい思いをしながら、自分と向き合い、
今年高校に行くことを前向きにとらえて頑張ったこと、これ
から彼の大きな支えになると思います。

そして、その頑張りに最高の結果がついてきてくれたことも
本当に嬉しかったです。

これから、彼の想定できていないことが、いいことも大変な
こともたくさんあると思います。

しっかりサポートしていきたいなと私たちの身も引き締まり
ました。
  


Posted by another planet staff  at 20:24クリニック相談日誌

2011年03月14日

行事予告の必要性

4月は、多くの変化が待ち受けています。

発達障害をお持ちの方々の多くは、そのような変化に対応
するのが得意ではなく、4,5,6月くらいまでをとても
不安な気持ちで過ごされることが多いです。

その不安を少しでも軽減するため、
少しでも見通しをもつことができるようになるため、
私たちは、待ち受ける出来事の予告を可能な限り、
ご本人さんのわかることばで説明するようにしています。

その最たるものが【新入学】の予告です。

今、年長児さんや小学6年生、中学3年生などの利用者さ
んたちに、これまで過ごしてきたところと新しい学校など
の違い、新しい学校などがどういうところであるか、どう
いう知識を持ってのぞめばいいかをお伝えしています。

特に、年長児さんは、初☆卒園式、初☆入学式です!!
丁寧に丁寧に、予告を積み重ねているところです。

今週末に卒園式をひかえているお子さんがいます。
うまく自信をもってのぞんでくれるといいなと願っています。
  


Posted by another planet staff  at 20:13クリニック相談日誌

2011年03月13日

一昨日の記事のお詫び

一昨日は、仕事中で 大地震のことを詳しく知らなくて、
「今から大阪に行きます♪」とのん気にブログをアップしてしまいました。

私たちも移動のJRの中で
大地震によって日本が大変な事態になっていることを知りました。

私たちは幸いにも、予定していた時間より時間はかかりましたが、
無事に大阪までたどり着くことができました。

恐い思いをしたり、大変な状況に見舞われている方々のことを考えると、
知らなかったとはいえ、あまりに軽率でした。

大変申し訳ありませんでした。

被災された人の中には、発達障害をお持ちの方もいらっしゃると思います。
いつもと違う生活にとまどい、
不安な思いで過ごされていることを思うと心が痛みます。

一日も早く、これからの生活の見通しが持てるようになられることを
心からお祈り申し上げます。








  


Posted by another planet staff  at 15:04クリニック相談日誌

2011年03月10日

学校との連携

私たちは、利用者さんに関わっているところとの連携を
大切に考えています。

それは、私たちのところにやってくる方々の多くが持っ
ている特性として、
“般化が難しい”ということがあるからです。

“般化”とは、一つの文脈でできたことを、他の文脈
(他の場所、他の人、似たような状況)でも同じように
できることです。

この部分が難しい場合、せっかく私たちのところででき
るようになったことが、他で自然といかすことが難しい
ということになります。

般化を助けるための方法としては、ここでできるように
なるために使用した支援方法を、他の場面でも同様に使
用していただくことが重要です。
同じものがあることで、安心して取り組むことができる
ようになるのです。


そのため、利用者さんが関わっている場の方々との連携
が、大切なのです。

今日は、利用者さんの学校から、担当の先生がセッショ
ンを見に来てくださいました。

今日をスタートに、利用者さんがかかわる多数の機関で、
一貫した支援が始まります!!



  


Posted by another planet staff  at 23:15クリニック相談日誌

2011年03月08日

きょうだいの育て方

相談に来られたご家族に対して
本人とのかかわり方以外にも
そのきょうだいへのかかわり方についてもお話することがあります。


小さいときから、
きょうだいは本人のよき理解者であることを求められます。
そして、大きくなってくると、
さらに親のよき相談者にもなってくれていることが多いです。

ときどき、親は、きょうだいを頼りすぎるあまり、
きょうだいに大きなプレッシャーを
与えてしまうこともあります。



きょうだいさんが、素晴らしく育っていらっしゃることに
ご家族に「とても頼もしいですね」
と声をおかけしていますが、

「あまり、きょうだいに負担をかけないように」
ともお話させていただくようにしています。

将来的に、本人さんの一番の相談者・代弁者になっていた
だく可能性が高いきょうだいさんたちです。

頼りにしなければいけないときは、いずれやってくるのです。
そして、それは親から言われなくても、本人たちが一番よく
わかっています。


ですから、早い段階からあまりきょうだいさんに
プレッシャーを与えないように育ててあげてほしいなと思います。


私たちは、本人さんの自立度を高めるお手伝いをします。

それは、本人さん自身の人生を豊かにします。
そして、それは、きょうだいたちが背負う将来の負担も
軽くすることができます。

きょうだいさんには、
「将来にわたる支援は、支援者にまかせるから、
背負わなきゃと思わなくていいからね」
と言ってあげたいですね。

そうすると、親がお願いしなくても、いい話し相手になって
くれたり、相談相手になってくれたりするんだと思います。

  


Posted by another planet staff  at 22:48クリニック相談日誌

2011年03月03日

自分を正しく知る

自分は何者なんだろう・・・

そういう疑問を抱くことは、多くの人が経験します。
一般的ににそのような想いは、思春期ころから強くなると
言われています。


ところが、私たちのところを訪れる方の中に、もっと早くから
そのような想いを漠然ともってくる方々がいます。
一番小さい方は、幼児さん。

“何だかうまくいかないことが多い”
“お友達と同じようにできないことが多い”
“ぼく(私)だけ何か違う”

という気持ちです。


幼児さんのときから理解できる言葉は、大人と比べるとそれほど
多くはないかもしれません。

それでも説明がほしい、自分が何者かを知って、自分も認められ
たいと強く願っているのです。

私たちは、その気持ちに誠実に答えたいと思っています。

きちんと説明がないために、
自分はダメな人間だ、がんばってもいつも注意ばかりされてしまう…と、
自信を失ってしまう子もいます。

私たちは、そのときの本人さんに合う言葉やその他のツールを使って、
できる限りの説明を長期間に渡って取り組んでいきます。
【自分を正しく知る】ことの学習です。


“自分は価値ある人間なんだ”
と知ると、誰しも前向きに自分について、世の中について、他者
について学ぶことができます。



今私たちは、数名の方で、そのようなセッションに取り組んでいます。
  


Posted by another planet staff  at 19:37クリニック相談日誌

2011年02月23日

いじめに立ち向かう方法

“いじめ”についての学習をはじめている小学生の女の子がいます。


学習には『いじめに立ち向かうワークブック』を使っています。
このワークブックを一緒に完成させながら、
自分にいじめかもしれないことが起きたときに、
何を考え、何を言い、どうしたらいいかを
学んでいくようにしています。


今日は、このワークブック使った学習の第1回目でした。
第1回目は、わたしのことを心配し、
守ってくれる大人のメンバーからなる“わたしのチーム”作りでした。

大人のメンバーの名前をワークブックに書いている女の子の姿は、
少し照れながら、でも、とてもうれしそうでした!

子どもたちにとって、自分のことを心配している大人がいる、
自分のことを守りたいと思う大人がいるということを知ることは、
その子に、喜びや安心感を与えるものなのかもしれません。

これって、とても大切なことだなぁと改めて感じながら
女の子との第1回目の学習を終えました。



※『いじめに立ち向かうワークブック』の使い方・進め方については、
セミナーが開かれていますので、そちらに参加されてから
子どもとの学習に活用されることをお勧めします。


※『いじめに立ち向かうワークブック』について興味のある方は、
こちらをご覧ください。

フロム・ア・ヴィレッジ

http://www.from-a-village.com/index.html

ワークブックと解説書



  


Posted by another planet staff  at 20:20クリニック相談日誌

2011年02月14日

家族に寄り添う

“子どものために必要な支援をください”というお母さん。

そして時折、
“いつも子どものために頑張る母親へも支援を・・”とおっしゃる
お父さんにもお会いします。

子育てに熱心なお母さんたちが、疲れてしまうことは多いのです。
子どものことを想うがゆえなのですが、疲れてしまうと、気持ちに
ゆとりがなくなります。
そうすると、最終的にその影響は子どもやその他の家族に返ってき
てしまうという、悪循環になってしまいます。


だから、本人にも、お母さんにも、お父さんにもきょうだいにも、
支援は必要なんです。


家族だけで解決しなくても、大丈夫です。

ぜひ一緒に相談していきましょう。

  


Posted by another planet staff  at 16:23クリニック相談日誌